布を大事にする心を、そして再び生かし役立てる喜びを伝えた昔の女性たち。
物があふれ捨てる時代になってもなお女性たちの心をつかみ離さない「裂き織」とは、どんな織物なのか・・・。
布が豊富でなかった昔、布団や着物などその役を終えた時、その布を細く裂き、緯糸となって機にかけられた麻や木綿の経糸と差し交わされ、新たな布に生まれ変わり、使い古された布に再びの生を授ける。
「裂き織」は、布をいとおしんだ昔の人の情愛がはぐくんだ遺産であるといわれています。
段取り八分といわれる「裂き織」は、手間とひまを要し、現代の流れに逆らう織物だが、手をかけ、心を尽くすことで得られる織手の充足感と、出来あがった布の風あいとなんともいえないあじが、人の心をとらえて離さないものになっているのでは・・・。
「裂き織」は貧しくて暗いもの、というイメージから、タペストリー、バック、洋服など、今という時代に受け入れられる織物として静かに、根強く、人々のくらしの中に存在しているように思います。
「裂き織」を始めて8年、地元、石狩をはじめ札幌、釧路、旭川、平取、長沼など年間6ヶ所〜7ヶ所で個展を開かせて頂いてます。
「裂き織」が特別なものではなく、誰もが手軽に織れる織物として、日々のくらしを充実させる一役になってくれると嬉しいです。文:清水信子
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